ご葬儀について

ご葬儀について

ご葬儀について

葬儀とは?

現代のお葬式とは「葬儀式」と「告別式」が一緒になった形です。

「葬儀式」=故人が戒名を携えて霊山浄土に行くために導師が引導を渡す儀式
「告別式」=故人と最後のお別れをする式

戒名(かいみょう)とは?

仏弟子としての名前です。戒名はこの世で生きた「証」でもあり、戒名を授かった仏弟子は、死後、「霊山浄土」で安らかに過ごすことができるのです。

本来、戒名は生前(生きているうち)に菩提寺から授かる名前です。生前に戒名をお持ちのお方は、人の幸せを願うことができる仏弟子として、より一層充実した人生を送って頂けることと存じます。

生前に戒名を希望される方は、妙林寺までご連絡下さい。

霊山浄土(りょうぜんじょうど)とは?

永遠に安らかな世界のことです。お釈迦様の最高の教え『法華経』を信じて、法華経のすべてがこめられたお題目「南無妙法蓮華経」を唱えることで、私たちは死後、生前の魂のまま霊山浄土に行くことができる、と日蓮聖人は教えて下さいました。

引導(いんどう)とは?

導師が御本尊様(法華経に説かれる久遠のお釈迦様)に故人様を「霊山浄土」まで導いてもらうようにお願い致します。また、故人様に対しても霊山浄土に行くための心構えをお伝え致します。

葬儀を行う意味とは?

(1)亡くなった人のため
死後、肉体は遺骨となり、魂は「霊山浄土」に行きます。魂が行き場を迷うことのないよう、葬儀を行い、感謝の気持ちで大切な人を弔うことが残された者の勤めです。
(2)残された自分のため
故人を供養(立派な仏様になれるように応援すること)すると、その良い行いの積み重ね(功徳)が巡り回って、自分自身に立派な人格が備わってきます。家族、親族、縁ある人はもとより、生きとし生けるすべての人に供養する功徳は計り知れず大きいものです。

「直葬」とは?

葬儀をせず、火葬のみをすることです。特に無宗教の方に多いようですが、人間には魂があります。
お寺としては檀家様の故人の魂が行き場を迷うことのないよう、必ず葬儀を行います。費用のことをはじめ、ご葬儀の形態を色々とご心配されている場合はお寺にご相談ください。

ご葬儀の手順

「ご葬儀」は日程、会場、祭壇の形式や費用、会葬者への通知など、急いで決めることがとても多いので、前もって「葬儀社」に相談しておくことをお勧め致します。

1

連絡

家族、親戚、お寺・葬儀社に連絡します。 妙林寺:電話086-252-0282

葬儀社がわからない場合は、安心できる葬儀社をご案内致します。妙林寺に連絡が入りましたら、担当僧侶が折り返し電話をさせて頂きます。(枕経の日時を決めます)

2

枕経

故人に亡くなったことを告げるお経です。その際にお通夜、ご葬儀の日程、詳細な打ち合わせをします。

※お通夜、ご葬儀の時間につきましては、まずはお寺にご相談下さい。
東山斎場は完全予約制となりました。取り急ぎ葬儀の日程を決める(東山斎場の予約をする)場合は、枕経の前に電話で日程を決めて、葬儀社に斎場の予約を取って頂きます。但し、東山斎場は夜間の予約は出来ませんのでご注意下さい。

3

お通夜

ご葬儀の前日に行います。

4

ご葬儀

葬儀の後に出棺、火葬、収骨となります。

5

初七日

ご命日から七日目の法要ですが、最近は葬儀の日に火葬場から御遺骨が戻り次第行います。
四十九日忌法要以降は「ご法事」となります。法要の日程は改めてご相談下さい。

ご葬儀会場について

妙林寺で行いたい

妙林寺でも葬儀ができます。客殿1階または2階で行うほか、場合により本堂、祖師堂、授法院で行います。初七日忌法要は基本的には本堂で行います。
少人数の葬儀や大人数の社葬なども対応いたします。お寺の行事や法事の都合で希望に添えない場合もございますが、よろしくお願い申し上げます。

葬儀会館で行いたい

最近では「葬儀会館」での葬儀が増えてきました。その際に会場の都合で先に時間を決めてしまわれる場合がございますが、僧侶も法事やご葬儀など、すでに予定が入っている場合がございますので、すぐにご連絡を下さいますようお願い申し上げます。
できるだけご希望に添えるよう、最優先で時間の調整をさせて頂きます。

自宅で葬儀を行いたい

一昔前はほとんどの葬儀が「自宅葬」でした。準備が大変ですが、生まれ育った自宅で葬儀をすることは、大変に有意義なことだと思います。
祭壇などは「葬儀社」にご相談ください。

僧侶の人数について

家族葬だから1人の僧侶でなければならない、ということではございません。
かつてはほとんどの葬儀を僧侶3人で行っておりましたが、最近では僧侶1人、2人で行うことも増えてきました。ご葬儀を行う僧侶の人数はお寺にご相談下さい。

家族葬をお考えの方へ

家族葬にしようと思っているんだけど…

「ご葬儀」を行うにあたり、まずは葬儀社をお決めください。葬儀社がわからない場合はご安心できる葬儀社をご紹介いたします。
「家族葬」とは葬儀の規模を指すものであり、葬儀の形態を規定するものではありません。妙林寺が行う「ご葬儀」の形態は変わりませんが、変わってくるのは祭壇などの葬儀の「規模」の大小です。そのあたりは葬儀社とよくご相談頂ければと思います。「家族葬」だからお坊さんは1人という決まりもございません。
お寺から見て感じた「家族葬」のメリット、気をつけるべきことをご紹介しますので、ご参考になさってください。また、妙林寺でも行える家族葬「授法院」での葬儀も下記にご紹介いたします。

家族葬をお考えの方へ

家族葬のメリット

  • 一般の葬儀では、「ご焼香」の際に家族は故人に背を向け、会葬者に挨拶をすることにほとんどの時間を費やしてしまいます。
    しかし、家族のみで葬儀を行うと、弔問客に気を遣うことなく、時間をかけて落ち着いて故人とお別れをすることができます。
  • 通夜振舞いなどに気を遣うことなく、家族だけでゆっくりとお別れの時間を過ごすことができます。

家族葬で気をつけるべきこと

費用に関すること

妙林寺に対しての費用は通常のご葬儀と変わりませんが、お困りの際はお寺にご相談ください。
葬儀社に対しての費用・規模などは葬儀社と打ち合わせをなさってください。葬儀会館で「家族葬」を行う場合、会場・祭壇など、通常のご葬儀と変わらず、大きなホールで祭壇を設けられたりする場合もあるので、葬儀社とよく相談する事をお勧めします。

弔問者に関すること

  • 自宅以外の場所で葬儀を行うと、ご近所の方や、故人と深いつながりがあった知人にも全く知られません。弔問者が後日、自宅に次々と訪れてきて対応に困ったり、親戚、知人などから、なぜ私を呼んでくれなかったのか、というトラブルになることもあるようです。気をつけましょう。
  • 一般のご葬儀やお通夜では、弔問者である故人の友人から、家族が知らなかった故人のことを話しかけられたり、そのことでとても感動することもよくあります。葬儀は喪主の思いが大切ですが、故人の思いを尊重してあげることをも忘れてはいけません。お寺と葬儀社とよく打ち合わせをして、心のこもった葬儀を行いましょう。

お寺で行う家族葬
〜妙林寺 授法院〜

〈人数の目安は15人以下です〉

妙林寺での葬儀は通常は大客殿の1階か2階を使いますが、「授法院」では、他人の出入りがなく、プライベートな空間で「家族葬」を行うことができます。
祭壇もあるので、葬儀社から大きな祭壇を注文する必要もありませんが、葬儀社は必要となります。家族だけで心温まるご葬儀ができます。
また、奥には控え室、トイレ、シャワールーム、ミニキッチンもあります。